10年の歳月うましかさん


今日の昼に車で街の中を走ってた訳なんじゃけども、
めがっさ小春日和じゃったせいか、小中学生の姿をよく見た様な気がした。
その姿を見て「ああ、そうか、まだこの子らは春休みなのか」、と思った。



―思えば10年前ぼかぁ小学生でランドセルを背負っていた。
当時は倉敷市内の隅っこにある、ある小学校に通ってて、
その小さい世界が自分にとっての全てじゃった気がしていた。
だから、自分の学校にあった大きな遊具も何だか自慢したい気分になったし、
今見てみてもだだっ広い運動場も「グラウンドはこんなんじゃないのか?」
と有り得ない常識を強引に当てはめようとしていた気がする。


友人だってそう。
自転車をせいぜい10〜15分もこげば行ける様な範囲の中に住んでる友人が全てで、
それ以外の場所に住んでる同級生に会えば、その遠さにただただビックリしてた。





しかし10年経てば世界は大きく変わった。
自転車から車に変わり、「広島市は大した距離じゃない」と言う。
営業グループとなり色んな物を見た結果、
自分の中の小さい世界は全てではないって事が1つだけ分かったし、
有り得ない常識を強引に当てはめる事がバカらしく感じた。


勾配が多かった学区じゃったから息を切らして移動したその10〜15分は、
今じゃ車でスイスイ移動するようになり、
会社の後輩と話をして「出身が広島」と聞いても「近いなー」と思うようになった。
何なら札幌在住の友人だって出来ちゃった位だ。






―10年経ってこんななら、
今からもう10年経った…32歳の4月7日に俺が見ている世界はもっと広いんじゃろうか。